Q&A   

イベント時間内にお答えできなかった質問についての回答を掲載しています。

たくさんのご質問をありがとうございました。

仕事上、どうしても夜型の生活になりがちですが、どういったことに気をつけていったらよいでしょうか

夕食を少なめにするか、できることなら時間だけは早めにできると、少しよいかもしれません。

昔よりも夜に活動する時間が増えているのに、日本はなぜ長寿大国になったのでしょうか

生活習慣の改善、特に食の影響は大きいと思います。さらに、医療保険制度(=国民皆保険)により、国民がどの医療機関にもフリーアクセスでき、(他国と比較すると)高度医療機関も含めて医療がより身近であるというのも大きな要素かと思います。日本人は勤勉なので、生活習慣の改善についても、それなりに励んでおられる方が多いからかもしれません。

(1)福島の原発事故以来、公式の土壌汚染調査ないしモニタリングがない状況(2)PFOS等フッ素酸化物の体内蓄積モニタリングを求める動きについて、どうお考えでしょうか

1)はシンポジウムの趣旨と関連性が低く、お応えすることが難しい状況にあります。2)について、PFOS は生物毒性が確認されて既に厳しい規制がなされ、新規の使用も事実上禁止となっています。仮に、体内蓄積モニタリングを実施しても、我々の健康リスクが大いに軽減されるわけではないこともご理解いただけると幸いです。

クッションを用いた呼吸の制御に関しての質問ですが、例えで出された「テレビを見ること」に集中した場合や、使用者が自分の姿勢を変えたときなどではどういったアプローチでその点を解決しているんですか

テレビに集中している状態であっても、視覚・聴覚ではなく、体性感覚を介しているので、リラックス効果はあると考えられます。また、使用者が姿勢を変えて、例えば装置の位置がお腹の上でなくなっても効果があるかというご質問であるならば、ユーザが自分の呼吸と装置の動きを混同することにより効果があるので、お腹の上がもっとも効果的であると考えているが、他の部位の効果の程度については未検証です。

認知機能を高める上で、バター、マーガリン、チーズ等があまり良くないと出ておりましたが、要はバランスよく食べるということでしょうか

MIND食のことを言われていると思いますが、15点満点中8.5点以上ならば大変良好な食生活習慣であるとされています。肉類の時に補足説明をしたように、欧米での研究結果に基づいています。バター・マーガリンの場合は1日あたり30gまで、チーズもほぼ毎日食べていても、0.5点(中間点)になります。特に食べ過ぎていなければ大丈夫であると思います。

FFQやBDHQなどの自記式調査以外で、個々の食事の画像解析はされましたでしょうか?実施された場合どのようなアプリケーションですか

食事調査は、予備調査の際にいろいろな検討を行いましたが、結局はBDHQ調査だけを実施しました。

健康寿命とはどのように算出されるのでしょうか

こちらに詳しい健康寿命の算出方法について説明がなされています。https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000495323.pdf

暮らしにおける人と人とのつながりや世代を超えた交流が減ってきていると感じます。例えば高齢者と他の世代の交流について、実行できることはありますか

シンポジウムの中で、飯島教授よりご説明のあった、高齢者ボランティアの支援による子ども食堂の運営補助、等が具体的な例になるのではないでしょうか?

アーカイブ動画はこちらからご覧ください。

https://youtu.be/sE7h74iJeGk

多様な健康観は、障がい者にとっても、あるのではないでしょうか

健康とは、一般的な用語ではありますが、国際機関であるWHOの定義によれば、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的、精神的、社会的に満たされている状態にあることです」。ご参考になれば幸いです。なお「」内の文章は、https://japan-who.or.jp/about/who-what/identification-health/より引用しました。

高齢者の生活を豊かにする研究は進んできた印象を持ちました。少子高齢化のもう一つの課題「少子化」を対策する学問について東大で研究する動きはありますでしょうか

ご意見の重要性を受け止め、今後の教育研究活動の参考にさせていただきたく思います。